特殊弁
主として蒸気タービンの抽気ラインに用いられる強制閉鎖機構を有するスイング逆止弁です。通常の逆止弁機能のほか外部信号により強制的に閉弁を行うことができる構造(シリンダースプリングと空気圧又は油圧作用による)としたものでタービントリップなどの緊急時に即応させることができます。
タービンの直前に取り付けられ、タービントリップなどの緊急時に即応して流体を遮断すること(ON-OFF)を目的とした非常に重要度の高い特殊型の玉形弁です。弁座は二重弁座構造とし、まず先開弁が開いてタービン側と圧力の均一化を行い、次に主弁を開けます。 油圧作用により開弁を行い、油圧の供給が断たれるとスプリング張力により瞬時に閉弁します。
基本的な機能及び構造は主蒸気止弁と同じですが、それに加えて流体を制御する機能を兼ね備えたバルブです。タービンへ流れる蒸気流量を調整し、徐々にタービン回転数を上げることを目的とした重要度の高いバルブです。